はじめに
こんにちは。
管理人のYoshiです。
わたしのブログに足を運んでくださり、どうもありがとうございます。
2019年10月12日、日本に過去最強クラスの台風19号が勢力を保ったまま上陸しました。
この台風により、各地で記録的な大雨が降り、河川の氾濫や浸水も相次ぎ、広範囲にわたり甚大な被害に見舞われました。
このことは記憶に新しく、昨日のことのように思い出されます。
今回は、過去の台風の被害を振り返りながら
台風による『水害リスクと、その対策・対応』についてお話させていただきます。
2019年 台風19号の被害状況
・台風第19号により広い範囲で記録的な大雨となり、関東・東北地方を中心に計140箇所で堤防が決壊するなど 広範囲にわたって河川が氾濫し、国管理河川だけでも約25,000haの浸水が発生しました。
引用(台風第19号等の概要ー内閣府防災)
・この記録的な大雨により、13都県※に大雨特別警報が発表された。これは、平成30年7月豪雨の1府10県を超 える発表数となった。※静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県、茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県、岩手県
引用(台風第19号等の概要ー内閣府防災)
・東北や関東を中心に、12月12日時点で住家の全壊3,067棟、半壊 24,948棟、一部破損26,039棟、床上浸水11,408棟、床下浸水22,991棟の多数の被害が発生
引用(台風第19号等の概要ー内閣府防災)
引用(台風第19号等の概要ー内閣府防災)令和元年12月18日
令和元年台風第19号等による災害からの避難に関するワーキンググループ (第1回)
http://www.bousai.go.jp/fusuigai/typhoonworking/pdf/dai1kai/siryo3.pdf
2019年の台風19号では、
思いもしなかった箇所で堤防が決壊し、
多くの地域で河川が氾濫するとともに、
内水氾濫も各地で相次ぎ、
広範囲にわたって、甚大な被害が出てしまいました。
このように、台風によって起こるリスクのひとつに「水害」があげられます。
水害とは具体的にどのようなことなのか!?
台風によって起こる水害は3つに分けられます。
河川の氾濫
豪雨で河川が氾濫し、広範囲にわたって冠水します。
堤防が決壊してしまい、思いがけないところから川の水が町に溢れだすこともあり危険です。
河川の氾濫により、家屋が流される恐れがあり
逃げ遅れた方たちを、濁流がのみこむこともあります。
高潮・高波
普段よりも海面の高さが異常に高くなり、高波が生じ、堤防を乗り越えて海水が侵入してきます。
高潮の怖さには3つあるといわれています。
①海面が急に高くなりしばらくその高さが続く
②低い土地で水がなかなか引かない
③さん高潮になる前に暴風になるため、暴風になる前に早く避難しないと間に合わなくなる
防波堤があり高潮に対応できても、高波のように波が打ち込んできたときには対応できず、被害が出る可能性もあり危険です。
冠水(内水氾濫)
局地的な大雨で溢れかえった雨水が、水位の高くなった河川へ流れず、下水から溢れ町が冠水してしまいます。
家屋にも浸水し、家の中が水で溢れかえってしまう危険性もあります。
地下は浸水すると急激に水かさが増し、水圧でドアが開かなくなり逃げ遅れることがあり危険です。
水害のリスクがあるときの対策・対応
河川の氾濫への対策・対応
河川の氾濫への対策・対応を11個紹介します。
1、ラジオやテレビから流れる「気象警報」「避難情報」を確認しましょう。最新の情報を得られるように、ラジオのチャンネルを合わせて、常時受信できる状態にしておきます。
2、気象庁や国土交通省のホームページで「河川氾濫情報」「気象警報」を確認してください。自宅の近辺の河川の氾濫情報や警報を怠らないようにしましょう。(台風のときに最新情報を手に入れる方法について記事を書いておりますので、下にリンクを貼っておきます)
3、避難情報を確認し、早いうちに避難を開始してください。逃げ遅れると「いのち」に関わります。(台風のときに最新情報を手に入れる方法について記事を書いておりますので、下にリンクを貼っておきます)
最新情報を手に入れる方法
↓ ↓ ↓
4、いかなる理由があろうとも、川や水路、田んぼへは絶対に近づかないでください。濁流などに巻き込まれてしまいます。
5、自宅で過ごす場合は、自宅の2階など高いところへ移動して、万が一の時のために身を守りましょう。
6、子供さんやご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭は、早めに避難しましょう。また、自宅で過ごすときは、高い階の部屋へ早めに避難してください。
7、高齢者施設や障がい者支援施設などでは、逃げ遅れないように、早いうちに高い階へ避難を開始しましょう。
8、「救命胴衣」を用意しているひとは万が一に備えて身に着けておいてください。。家族の人数分用意しておくことをおすすめいたします(ペット含めて)
9、ゴムボートを持っているひとは、逃げ遅れたときに使えるように、高い部屋へ持っていき用意しておきましょう。いつでも使えるように空気も入れておきます。
10、車に乗っているときに冠水したらすぐ脱出しましょう。水がドアの下 1/4 から1/3までくると、 水圧でドアが開かなくなります。マフラーが 水にかぶるとエンジンも停止してしまい、車は動かなくなり、窓も開かなくなります。濁流に流されるおそれがあるので、少しでも早く脱出しましょう。念のために、車の中に「緊急脱出ハンマー」を積んでおくことをおすすめします。このアイテムがあれば、いざというときに窓を割って脱出することができます。
11、水の浸水に備えて、大切なものは高いところや、家の2階へ移動しておきましょう。重要書類などは、「耐火・防水ドキュメントバッグ」に入れておくと、水没したときも安心です。
高潮への対策・対応
高潮への対策・対応を4つ紹介します。
1、いかなる理由があろうとも、沿岸部には絶対に近づかないでください。高波にさらわれてしまい「いのち」に関わります。
2、テレビやラジオで「高潮注意報」「高潮警報」を確認し、早い段階で避難しましょう。警報が出たときには、すでに暴風となっており、外へ出ることは大変危険です。
3、自宅や職場が海から近い場合は、自治体Webサイトなどから確認できるハザードマップで、高潮の警戒区域をあらかじめ把握しておきましょう。
4、日ごろより避難場所や避難経路を確認しておき、ご家族ともしっかりと避難計画を話し合っておきましょう。
冠水への対策・対応
冠水への対策・対応を10個紹介します。
1、内水による浸水 内水ハザードマップを確認しましょう。(下水道の雨水排水能力を超える降雨により、雨を河川等の公共の水域に放流できない場合に発生する浸水のことを内水といいます) 内水ハザードマップは各自治体のホームページで見ることができますが、中にはまだ作成段階の自治体もあるかもしれません。
2、海抜が低い地域ではとくに注意が必要です。あなたが住んでいる地域の「ハザードマップ」を確認し、早いうちに避難を開始しましょう。
3、「避難情報」を確認し、冠水しそうなときには早めに避難してください。
4、地下街や地下室は非常に危険なので、立ち入らないでください。浸水してきたら、速やかに地下階から離れましょう。
5、地下鉄も出入口から浸水する可能性があります。十分に気を付けて、速やかに地上へ避難しましょう。
6、自宅の近くがすでに冠水しているときは、一気に水かさが増える可能性があり非常に危険なので、自宅にとどまり、高い階の部屋へ移動してください。
7、やむ負えず外を歩いているときには、水圧で側溝やマンホールの蓋が外れる可能性があるため、転落しないように足元に気を付けて移動しましょう。
8、アンダーパス(道路を掘り下げて、交差する道路の下をくぐる構造になっている道路)に は水が集まりやすく急激に水かさが増します。水没する可能性が非常に高いため、アンダーパスは通らないように気を付けてください。
9、家屋への水の浸入や下水の逆流を止める 土嚢や水嚢、止水板で浸水防止の準備をしましょう。
10、増水によって下水管から泥水が逆流する可能性があります。浴室や洗濯機の排水口、 トイレからの逆流を防止するために、ゴミ袋でつくった水嚢を浴室・浴槽・洗濯機の排水口の上、便器のなかに置いておきます。
避難するのが遅れてしまったときに役立つ防災グッズ
暴風と豪雨による河川の氾濫や冠水で、自宅などから逃げ出すことができずに、取り残されてしまうこともあります。
そのような緊急時に役立つグッズを5つ紹介します。
1、笛
使い方も簡単でいざというときに役立ちます。シンプルに笛を吹くだけで、居場所を知らせることができます。
2、LED懐中電灯
点滅モードを備えている商品があり、いざというときにライトを点滅させて居場所を知らせることができます。商品によっては、SOSモードのライトが「赤い」ものもあります。
3、SOS機能付き多機能ラジオ
多機能ラジオにも、SOS用のライトが備えてあるものがあります。サイレンがついている商品もあり、1台持っているといざというときに役立ちます
4、救命胴衣
万が一水に浸かってしまっても、救命胴衣があれば水に浮くことができるため、「いのち」が助かる可能性が高まります。ご家族の人数分用意しておくとよいでしょう。
5、ゴムボート
海外では、自宅の高い階にゴムボートを備えている家庭もあります。いざというときの避難用に使うことができるように用意しています。
いざというときに役立ちますので、手元にひとつでも多く用意しておきましょう。
まとめ
台風による『水害のリスクとその対策・対応』について紹介させていただきました。
河川の氾濫
高潮・高波
冠水(内水氾濫)
水害のリスクとして3つをあげました。
自然の力は脅威で、人間はそれを目の前にしてなす術もありません。
しかし、かけがえのない大切な「いのち」を守る行動をとることはできます。
紹介させていただいた「水害のリスクに対する対応と対策」を行えるように備えていきましょう。
自然災害はいつ自分の身に降りかかるかわかりません。
過去の教訓を生かし、いつでも対応できるように用意しませんか?
ひとりひとりの行動と備えが、かけがえのない「いのち」を守ることにつながります。
他人事とは考えず、大切なひとを守るためにしっかり備えていきましょう。
(アイキャッチ画像:photo AC 様)
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