「みんなが逃げなくても逃げろ」
「上に行け。上へ。死にものぐるいで上に行け!」
「避難した人で流された人はいない。引き返した人がやられた」
津波語録
3つの『津波語録』を紹介しました。
これらは、過去に津波に襲われた方々から得た、教訓です。
この教訓を頭の隅に置きながら、今日のお話を聞いていただきたいと思います。
こんにちは。
管理人のYoshiです。
当ブログに足を運んでくださり、どうもありがとうございます。
2020年の年末より比較的大きな地震が頻繁に起きるようになり
2021年に入ると、立て続けに大きな地震が発生し、余震も続いています。
今年、2021年3月11日
『東日本大震災』から丸10年となりましたが
当時を知る方は、いまでも鮮明に『津波』の恐ろしさを覚えていることでしょう。
『東日本大震災』で亡くなった方々の『死因』の90%以上が津波による溺死です。
90%、、、
とてつもない数字ですね。
しかし、逆に考えれば
『津波』からどのように逃げればよいのか
正しい選択をできれば
助かった『いのち』も多かったのではないでしょうか。
近い将来、かなり高い確率で起こると言われている巨大地震があり
その地震には、巨大な津波が伴うと予想されています。
そこで、必要となるのが、『津波』への備えだと思っています。
被害を最小限に抑えられるように、ひとりひとりが『津波』が襲ってくるときに取るべき行動を学んでいただければと思います。
そこで、今回は世の中にある『津波対策や対応』を調べてリストアップし
その中から厳選したものを『津波の心得15箇条』として紹介します。
津波の心得15箇条
『津波』から身を守るポイントは、なんだと思いますか?
色々と思い浮かぶことでしょう。
地震が起こったら迷わず避難すること、それが『いのち』を左右するポイントになります。
一分一秒の迷いが『いのち』に関わることを、心にとめておきましょう。
昔からよく言ったものですが、『逃げるが勝ち』です。
正しく逃げることが出来れば助かる確率がグッと上がります。
それでは、具体的にどうのようにして『津波』から逃げ切れば良いのでしょうか?
まず『津波』への対応について、15個の項目に絞りましたので
下記に紹介する、『津波の心得15箇条』をしっかりと覚えるところから始めましょう。
そして、実際に地震が起こったときに思い出して、その後の行動に繋げていただければと思います。
① 地震が起きたら、まず避難! みんなが逃げなくても、とにかく逃げろ!
② 情報を待っていては、逃げ遅れる!
③ 走れる人は駆け足で「津波が来るぞー」と叫びながら避難する!
④ 「より早く・高く・遠く」へ避難しましょう!
➄ 遠くの避難所よりも、近くの高い高い建物へ避難する
⑥ 海辺や川べりには近づかない!
⑦ 避難は「自動車」は使わず、自分の脚で!
⑧ 「津波注意報」や「津波警報」が発表されたら、直ちに避難!
⑨ 津波は引き潮から始まるとは限らない!いきなり高波が襲ってくる場合もある!
➉ 津波は川も遡り、大きな被害を引き起こす!
⑪ 弱い地震でも「津波」が起こることがある!長くゆっくりとした揺れを感じたらすぐに避難する!
⑫ 報道された「津波」の予想の高さが低いからと安心しないこと!局地的に高くなり、堤防を越える大津波もある!
⑬ 「津波」は繰り返し、繰り返し襲ってくる!第 1 波より第 2 波、第 3 波と 大きくなることがある!
⑭ 「津波警報・注意報」が解除されるまでは避難場所から離れない!
⑮ 防災行政無線やラジオ・テレビで正確な情報を入手しましょう!
以上の厳選した15個の教えを
『津波』の恐れがあるとき、『津波』が発生したときの心構えにしていただければ幸いです。
地震が起きたら、まず避難! みんなが逃げなくても、とにかく逃げろ!
震源が陸地に近いと津波警報が津波の襲来に間に合わないことがあります。「揺れたら避難」を徹底しましょう。
近所の人や周りの人が避難しないからと大丈夫だと安心している間に、あっという間に『津波』に巻き込まれてしまった方が過去にたくさんおられました。
ここまでは来ないだろう、自分のところは大丈夫だろうと自分に都合の良い解釈をして、その場に留まってしまうことは非常に危険です。
『津波』の場合、避難を躊躇していたら、あっという間に津波の犠牲になってしまいます。
「避難したけど、何もなくて良かった」と「避難しておけば良かった」
あなたはどちらが良いですか?
「避難して何もなかった」ときは、避難訓練をしたと思えばよいのです。
「早期避難に勝る対策無し」とも言われていますので、誰かに言われたから避難するのではなく、自分が先頭に立つつもりで、避難することを常に意識しておきましょう!
情報を待っていては、逃げ遅れる!
「情報」を待っていては、逃げ遅れることもあります。
地震が起きて危ないと思ったら、「情報」を待たずにすぐに避難しましょう!
「津波警報」も「津波注意報」も出ていないから、大丈夫だと安心するのは早いです。震源地が陸に近い場合、地震直後に『津波』が襲ってくるかもしれません。「津波警報」や「津波注意報」が間に合わないこともあるのです。
日頃より、ひとりひとりが『津波』に対する知識を学び、心構えをしておき
いざというときには、躊躇せずに行動できるように備えておきましょうね。
走れる人は駆け足で「津波が来るぞー」と叫びながら避難する!
地震後、走って逃げることができる方は
「津波が来るぞー、早く逃げろー」「より高いところへ逃げろー」
と大声を上げながら駆け足で逃げてください。
人は誰かが逃げるとそれにつられて「わたしも逃げなくては」という心理が働き、自然と逃げるものです。
大きな声で「注意喚起」されれば興味を示し、自分も逃げようという気になるでしょう。
あなたの声が「いのち」をつなぐ「津波警報」になります。
あなたの声を初めとして、次第に周りの方も発するようになり、ひとつだった声が次第に大きくなり、注意喚起の声が広がるはずです。それが結果として、多くの方々の「いのち」を救うことに繋がるかもしれません。
「より早く・高く・遠く」へ避難しましょう!
ここは3階だから安全と思わず、より高い場所を目指して避難しましょう(津波がまだ近くまで来ていない場合)
余裕がある方は、1mでも2mでも高いところへ
4階建て、5階建ての頑丈な建物のより高いところを目指しましょう!
そして、可能ならば『津波』が届かないより遠くへ避難しましょう。
ただし、『津波』はとても速いスピードで襲ってきます。
『津波』がすでに近くまで来ている場合は、決して無理はせず、最初に逃げ込んだ高台や建物のより高いところへ移りましょう。
遠くの避難所よりも、近くの高い高い建物へ避難する
「津波は高台へ逃げるが勝ち」です。
地震が起こり、高台へ向かうのは鉄則ですが、場所によっては平坦な平野が広がっており高台がないかもしれません。そのようなときは、鉄筋コンクリート造りの出来るだけ高い建物に避難しましょう
また、海岸付近にいたり、高台まで避難できそうもないときは、4階以上ある高くて頑丈なビルへ避難しましょう。
地域によっては海岸線にあるビルを津波避難ビルとしたり、津波シェルターを設置しているところもあります。
遠くへ逃げても『津波』の規模が大きければ大きいほど内陸奥深くまで浸水してくるので、いつか『津波』に追いつかれることでしょう。
遠くへ逃げるよりも、近くにある高い建物へ避難することを頭に入れておいてください。
海辺や川べりには近づかない!
「潮が引いているかな」「船は大丈夫かな」などの理由で海辺や川へ近づく方もいますが、決して近づかないようにしましょう。いつ『津波』が襲ってくるかわかりません。
『津波』が全て引き潮から始まるというのは大きな誤解です。
北海道南西沖地震、十勝沖地震、スマトラ沖地震では、直前に潮が引くことなくいきなり津波が押し寄せています。
また、地震の後には、護岸や堤防が崩れる恐れがありますので、海辺や川べりは非常に危険です。
たったひとつしかない、かけがえのない「いのち」を一番に考えて、避難することに集中しましょう!
失った「いのち」は戻ってきません。
避難は「自動車」は使わず、自分の脚で!
自動車による避難は渋滞を引き起こし、一分一秒を争う『津波』からの避難にはかえって危険です。
自動車が渋滞で動けない間に、あっという間に『津波』が到達して、自動車ごと飲み込まれてしまいます。
自分の脚や自転車などで高台へ避難しましょう!
スムーズには走れない渋滞した道路を車で逃げようとするよりも、自分の脚で逃げたほうがはるかに遠くまで逃げることが可能です。
自動車で避難を開始した方も、より高い建物、高台を目指し、躊躇することなく自動車を乗り捨て避難しましょう!
「津波注意報」や「津波警報」が発表されたら、直ちに避難!
津波のスピードはとてつもなく速いです。
『津波警報・津波注意報』が流れたら、直ちに避難しましょう!
また、海辺にいるときに強い揺れを感じたり、長くゆっくりした揺れを感じたりしたら、すぐに浜辺から離れてください。『津波』が襲ってくる可能性があります。
「津波警報・津波注意報」が出たら、ただちに海から上がり、海岸から離れて、より高いところや頑丈で高い建物に避難しましょう!
津波は引き潮から始まるとは限らない!いきなり高波が襲ってくる場合もある!
『津波』はいつも同じパターンで襲って来るとは限りません。
一度潮が引いてから押し寄せてくる『津波』もあれば、いきなり高い波が襲ってくる場合もあります。
2003年に起きた「十勝沖地震」による『津波』や、2004年の「スマトラ沖地震」の際に沿岸に押し寄せた『津波』では、直前に潮が引くことなくいきなり大きな波が沿岸に押し寄せたのです。
「波が引いてから津波が来る」とか「ここは過去津波がきたことがない」などの俗説を信じないでください。
自然災害は常に、わたしたちの予想をはるかに超えてきます。
※ 必ず引き潮から始めるとは限りません。いきなり『津波』が押しよせてくる場合もあります。詳しく説明した記事へのリンクを最後に貼っておきます。リンク先の記事:~「津波」とは~で詳しく説明しております。
津波は川も遡り、大きな被害を引き起こす!
危険なのは海だけではありません。
『津波』が川に入り、遡ってきます。
そして、川からあふれ出た水が思わぬ方向から襲ってくるのです。
津波警報が出ているとき、川に近づくのはとても危険な行為なので、絶対にしないようにしましょう。
「東日本大震災」のとき、至るところで『津波』が川を逆流し、あふれた水が町を襲いました。ある町では、川や近くの運河をさかのぼった津波が、船を川の河口から上流に向かって何キロも押し流したたそうです。
また、宮城県と岩手県を流れる北上川は、「東日本大震災」で『津波』が最も海から遠くまで遡上した川です。
『津波』は河口から49キロ上流まで達し、被害は河口から12キロ付近までおよびました。
弱い地震でも「津波」が起こることがある!長くゆっくりとした揺れを感じたらすぐに避難する!
津波は、強い地震だけでなく、弱い地震でも起こることがあります。
「津波地震」という、長くゆっくりとした揺れを感じたらすぐに避難して下さい。
大きな『津波』が襲ってきます。
「津波地震」で有名なのが1896年の明治三陸地震です。
「三陸津波誌」によると、「午後七時頃地震があった。強くはなかったが震動時間が長かった。十数分過ぎてからまた微震があって、それが数回続いた。海岸では潮の引くべき時間でもないのに引き潮があった」明治三陸地震津波のときは「最大震度4」程度の揺れでしたが、大津波が襲ってきて2万人以上が犠牲になりました。
※ 「津波地震」を詳しく説明した記事へのリンクを最後に貼っておきます。リンク先:~「津波地震」とは~で詳しく説明しております。
報道された「津波」の予想の高さが低いからと安心しないこと!局地的に高くなり堤防を越える 、予想以上の大津波もある!
報道された『津波』の高さが低くとも、局地的に高くなり堤防を越える恐れがあります。
海岸の地形によっては『津波』が高くなるのです。
特別な地形の例として、「三陸海岸」を紹介します。ここは、リアス式海岸としても知られ、『津波』が高くなることでも知られています。
リアス海岸は、海面の上昇で陸地の谷が水没してできた地形で、岬と入り江がとても複雑な海岸線です。
この海岸のなかのV字型の入り江に入り込んだ『津波』は、両岸が狭くなるため、波がより一層高くなってしまため、『津波』の際には警戒されています。
報道された「津波の予想の高さ」をうのみにして安心しないことが大切です。
最悪の状況を予想し、出来る限り丈夫で高い建物や、高台へ避難しましょう!
「津波」は繰り返し、繰り返し襲ってくる!第 1 波より第 2 波、第 3 波と 大きくなることがある!
津波は繰り返し襲ってきます。
また、第1波よりも、第2波や第3波のほうが高くなることもあります。
第1波が最大とは限らないのです。
第1波が小さかったからといって自宅へ戻ったりしないでください。
『津波』は規模が大きいほど長く続き、大規模な地震の場合は数日続くこともあります。
波が落ち着くまでは安心できません。
「津波警報」が解除されるまで避難を継続することが重要です。
「津波警報・注意報」が解除されるまでは避難場所から離れない!
『津波は』繰り返し襲ってきます。
『津波』の到達後も、「津波警報・津波注意報」が出ている間は、気を緩めずに避難を続けてください。
避難場所に移動したとしても、その後の自己判断で自宅へ戻り、被災することもあります。避難解除が発表されるまで安全な場所で待機しましょう。
防災行政無線やラジオ・テレビで正確な情報を入手しましょう!
うわさやデマには十分に気を付けましょう。
SNSでのデマにも十分に注意してください。
過去にうわさ話が広まり、大きな騒ぎに発展したケースもあります。
テレビやラジオ、広報車、防災無線などを通じて正確な情報を入手しましょう。
「ラジオ」は災害に強く、情報を得るために最適なツールです。
一家に一台は用意しておくことをおススメします。
~内部リンク~
⑨ 津波は引き潮から始まるとは限らない!いきなり高波が襲ってくる場合もある!
⑪ 弱い地震でも「津波」が起こることがある!長くゆっくりとした揺れを感じたらすぐに避難する!
これらのことを詳しく紹介している記事へのリンクを貼っておきます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
『津波』の対応として、『津波の心得15箇条』を紹介しました。
この「15個の心得」を覚え、いざというときには躊躇なく行動に移していただければと思います。
地震が起きたときの行動と地震への対策が『いのち』を左右します。
日頃から「この場面ではどのような対応が求められるか」
それを意識しなくても、自然とできるようになるとベストですね。
次回は、『津波』の恐れがあるときに避けるべき行動についてお話させていただきます。
前回と今回の記事とあわせて読んでいただけたら幸いです。
あなたの備えようとする勇気あるその一歩が
かけがえのない『いのち』を救うことに繋がります。
大切な方の顔を思い浮かべ
自分に何ができるかを考え
『防災』をイチから始めませんか?
ここまで読んで下さったあなたはもう一歩踏み出すだけですよ。
自然災害や事故はいつ自分の身に降りかかるかわかりません。
他人事とは考えず、自分自身と大切なひとを守るためにしっかり備えていきましょうね。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
(アイキャッチ画像:photo AC 様)
photo AC 写真のフリー素材サイト URL : https://www.photo-ac.com/
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