学びを知識に変えるのではなく、学びを行動へつなげましょう。
ジム・ローン
ジム・ローンの言葉を紹介させてもらいました。
知識だけを増やして、それを使わず持っているだけでは宝の持ち腐れですね。
本日学ぶテーマに関する知識も、ぜひ今後の行動へ繋げていただけると幸いです。
こんにちは。
管理人のYoshiです。
当ブログに足を運んでくださり、どうもありがとうございます。
2020年の年末より比較的大きな地震が頻繁に起きるようになり
2021年に入ると、立て続けに大きな地震が発生し、余震も続いています。
あなたが『地震』と聞いて、思い浮かべるキーワードはなんでしょうか?
わたしは、『津波』が一番に頭の中に思い浮かびます。
いま思えば、地震が多いところで育ったということもありますが
子供のころからそのように『地震』と『津波』をリンクさせ意識しながら育ってきました。
この辺り(実家周辺)まではさすがに津波は来ないだろう、、、
でも、もし『津波』が押し寄せてきたらどうしようと怖くなり、眠れない子供時代もありました。
『津波』は地震発生後、数分で沿岸部へ押し寄せます。
大きな津波であれば、内陸部深くまで押し寄せて、甚大な被害をもたらします。
一分一秒の判断の遅れが、かけがえのない『いのち』に関わってきます。
そのときに、私たちは一体どうすればよいのでしょうか?
そこで、、、
その答えを導くために、今回より3回に分けて
『津波』に関する話をお話させていただこうと思います。
順番と内容については次のようなものです。
① 『津波』から身を守るため、まず津波について学びましょう
② 『津波対策』 厳選15箇条
③ 『津波』に対する日ごろの備え
ひとつの記事に全てをまとめると記事も長くなり、分かりにいと思いますので
『お伝えしたいこと』
ひとつひとつの記事にわけて紹介していきます。
第1回目となる今回は
『津波』から身を守るため、『津波』について学んでいきたいと思います。
最後まで、どうぞ宜しくお願いいたします。
地震のあと沿岸部で起こること
過去の事例から、『津波』の約9割は、海底の震源の浅い大地震によって引き起こされるものだと言われています。その他として、海底火山の噴火や地滑り等の地科学的現象も原因にあげられています。
地震発生後、数分で津波が沿岸部に到達し
広範囲にわたって甚大な被害を及ぼします。
津波の高さがより高いほど被害も増え、内陸部まで『津波』が押し寄せ、家も流されることでしょう。
また、多くの方が勘違いされているのでは?と思われることがあります。
それは、小さな地震では『津波』は起こらないだろうと思い込んでいることです。
大きな地震が起きたときにだけ、『津波』が起こると思ってはいませんか?
比較的小さな揺れでも、長時間ゆっくりとした揺れの地震は「津波地震」と呼ばれ、大津波が発生する場合があるので避難が必要です。
揺れが小さいからと言って安心してはいけません。
「地震が起きたら高台へ避難する」「高台がなければ、頑丈で高い建物に避難する」ということを、常に頭に入れておくことが大切です。
津波について学びましょう
それでは、続いて『津波』の特徴についてお話させていただきます。
『津波』に備えるために、まずその相手のことを理解するところから始めていきましょう。
① 「津波」とは
② 「津波」の速さ
③ 「津波」の高さ
④ 「津波」の破壊力
➄ 「津波地震」とは
以上の5つにわけて紹介していきます。
ひとつひとつ見ていきましょう。
「津波」とは
地震には、2種類あります。
それは、海溝やトラフ沿いが震源となる「海溝型」と、 陸の活断層が震源となる「直下型」です。
『津波』は 「海溝型」で発生します。
海底で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起、または沈降します。
これに伴い海面が変動し、この海面に生じた水面勾配が『津波』となり、大きな波となって四方八方に伝わっていくのです。
これが『津波』のメカニズムです。
(画像出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
また、「津波の前には必ず潮が引く」という言い伝えがありますが、それは間違いです。
津波が発生した場所と海岸との位置関係によっては、潮が引くことなく大きな波が海岸に押し寄せる場合もあります。
地震の発生の仕方によって、いきなり大きな波が押し寄せることが近年にもありました。
2003年に起きた「十勝沖地震」による津波や、2004年の「スマトラ沖地震」の際に沿岸に押し寄せた津波では、直前に潮が引くことなくいきなり大きな波が沿岸に押し寄せたのです。
『津波』には「最初に潮が引く(押し波)」と「いきなり襲ってくる(引き波)」の2種類があることを、しっかりと覚えておきましょう。
津波は引き波で始まるとは限りません。
このことをしっかりと頭の中にいれておいてください!
その他、付け加える点としてあげるのならば、、、
津波が川を遡る、あるいは、排水溝を逆流し、マンホールや側溝から溢れ出たという報告もされています。
「東日本大震災」では、河川を遡上し河川の氾濫を発生させたことにより被害範囲が広がったという事例もあるため
海岸線から離れているから、ここは絶対に大丈夫だと安心せず、十分に警戒してください。
「津波」の速さ
『津波』の速さは水深5000メートルでは時速約800キロメートルとなり、ジェット機並のスピードになります。
水深500mでは、時速250km、、、新幹線並みのスピードに。
水深100mでは、時速110km、、、動物 チーター並みのスピードで。
水深10mでも、時速36Km、、、自動車並みのスピードがあります。
『津波』の速さは、浅くなるにつれ速度は落ちますが、水深1mくらいでもとてつもなく速く、陸上競技の100mを10秒で走るくらいの速度になります。
オリンピック選手並みの速さでないと逃げきれませんね。
通常の人間の脚では、到底かなわない速度です。
目視で沖合いに『津波』を見つけたときには、すでに手遅れかもしれません。津波を見てからでは、例えオリンピック選手でも逃げることはできません。
つまり、『津波』がやってくるのを見てから避難を始めたのでは遅いのです。
大切なことは、津波の恐れがあると思ったら躊躇せずに
「高台へ避難する」「高台がなければ、頑丈で高い建物に避難する」ということです。
「津波」の高さ
『津波』の高さは海岸付近の地形によって大きく変化します。
そして、『津波』の高さは、水深が浅くなるにつれて、高くなります。
『津波』は何度も繰り返し襲ってきますが、必ずしも第1波の高さが最大であるとは限りません。
第2波、第3波と縦続けに襲ってきて、波の高さもより高くなることがります。
「東日本大震災」で発令された「津波警報・津波注意報」も、時間の経過とともに予想される波の高さがどんどん高くなっていました。
津波は、沖合から海岸に近づき海底が浅くなるにつれて波高が高くなり、海岸線では沖合の数倍に達する。
湾口で2 mのものが湾奥で5 m超になった事例もある[3]。また海底が浅くなるにつれて波長は短くなるが、海岸線でも数百m – 数km程度ある[4]。
上陸した津波は、依然として大きな水圧を伴った高速の波として、数分から数十分の間押し寄せ続けたら(押し波)、今度は海水を沖へ引きずり続け(引き波)、しばらくしたら再び押し寄せて(押し波)、という具合に押し引きを繰り返し、やがて減衰していく。
大きな津波は、陸上にある建物、物品、そして人間を押し流し、景色を一変させ、甚大な被害をもたらすことがある。また大きな津波は海岸に続く河川を遡るほか、海上でも被害をもたらすことがある[4]。
特にリアス式海岸の湾奥では狭く細長く深い湾が津波の威力を集積させるため、また海に突き出た岬の先端では周囲からの回り込みの波が重なるため、他の海岸に比べて同じ津波でも被害が大きく、より小さな津波でも被害を受けることが知られている[3][5]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
注意点
※ 第1波が引いた後、家に戻り、被害に遭われた方もいます。いちど波が引いても、「津波警報・注意報」が解除されるまでは避難を継続して下さいね。
「津波」の破壊力
『津波』は高ければ高いほどとおし寄せてくる水が多くなり、ものを流す力もどんどん強くなります。
高さ30センチメートルくらいまでなら、大人ならばなんとか立っていられると言われており
高さ50センチとなると水の力が強くなり、大人がふんばっても簡単に流されてしまうくらいの強さらしいです。
また、波が海へ戻る引き潮の力はとても強く、引き潮によって飲み込まれる方も多いので、注意しましょう!
『津波』は、たった10センチ・20センチ異なるだけでも、その威力はとてつもなく強くなります。
数十センチだから大丈夫だろうと安心しないようにしてください。
その『津波』の威力がよくわかる実験映像がありますので、そちらも紹介させていただきます。
すごい威力ですね。
50センチに満たない高さでこの威力ですから、流されてしまう可能性が高いと言わざる負えません。
この実験動画から『津波』の威力(強さ)を感じ取ってもらえたらと思います。
『津波』の破壊力はすさまじいものです。
たった50cmでも自動車が流されてしまいます。
そして、『津波』は家やビルも簡単に壊してしまう恐ろしいものです。
木造の家は1mの『津波』で壊れてしまうと言われています。
2mでは全面破壊に至り
それ以上の大きな津波だと、鉄筋コンクリートのビルでも破壊する恐ろしい強さです。
「津波地震」とは
あなたは、「津波地震」という言葉を聞いたことがありますか?
実は、小さな地震でも大きな津波が発生します。
大した揺れを感じない地震でも非常に大きな『津波』が発生する場合もあります。
このような地震を「津波地震」と呼びます。
「津波地震」では、ゆっくりとした揺れが長く続くことも多いため、震度が小さくても安心せず、このような揺れを感じた場合には、津波に警戒しましょう。
「津波地震」として有名なのは、1896年の明治三陸地震です。
「内閣府」が報告した内容を中心に
様々な報告書をみたところ、地震の詳細は次のようなものでした。
・ 微弱な地震が13回あり、特に住民を驚かすようなことはなかった
・ 最大震度は4程度であったと思われる
・ 「三陸津波誌」によると、「午後七時頃地震があった。強くはなかったが震動時間が長かった。十数分過ぎてからまた微震があって、それが数回続いた。海岸では潮の引くべき時間でもないのに引き潮があった」
・ 午後7時50分頃に、潮が異常な速さで引きはじめた。それと同時に、遠くで雷が鳴るような音が聞こえた。
・ 助かった住民の証言によると、高い波が押し寄せる直前に、突然海の水が600メートル近くも沖へ向かって後退したと言われている。
・ 午後8時7分、約4.5mの「津波」が押し寄せてきた。
・ 生存者の証言によると、突然、大きな音とともに海水が民家に押し寄せてきて、一瞬のうちに人々をのみ込んでいったと言われている。
・ その後、波が高さは24メートルはあろうかという真っ黒い壁に変身し、打ち付けるように岸に向かって襲いかかってきたという。
・ 「三陸津波誌」によると、「津波」は青森県から宮城県にかけての太平洋沿岸を襲い、最高で38メートルもの打ち上げ高が記録として残っている。
(参照:内閣府報告書・三陸津波誌)
『津波』を伴う大地震と異なる点を見てとれると思います。
「強くはなかったが震動時間が長かった」という記述から、この地震が「津波地震」であることがわかると思います。
海底において地震が発生し、海底面に地震断層による地殻変動が現れると、それは海水の上下動を呼び起こし、津波を発生させる。
通常は、津波を発生させる地震は大規模な地震であり、体感もしくは強震動地震計などにより、津波を引き起こした地震による揺れ(地震動)を感知することができる。
一般的に断層運動の大きさ(モーメントマグニチュード)が大きいほど、地震動も津波の規模も大きくなる[注 1]。
しかしながら、地震動と津波の大きさがリンクしないことがあり、体感もしくは地震計によって観測した地震動は比較的小規模であるにも拘わらず、大きな津波が発生する場合もある。このタイプの地震を津波地震と呼称する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過去に発生した主な『津波』について
地震が起こると必ず『津波』が発生するわけではありません。
地震の規模や震源地など、あらゆる条件が揃ったときに襲ってきます。
それでは、過去に発生した『津波』とはどのようなものだったのか簡単に振り返ってみます。
ここ60年で日本列島を襲った『津波』は次の5回です。
1960年5月23日:チリ地震津波:M8.5:三陸沿岸で5~6mの高さの津波が襲来 | |||
1983年5月26日:日本海中部地震:M7.7:秋田県・青森県・山形県の日本海側で10mの津波 | |||
1993年7月12日:北海道南西沖地震:M7.8:奥尻島を大津波が襲い、津波高は10mを越えた | |||
2003年9月26日:十勝沖地震:M8.0:北海道および本州の太平洋岸に最大4m程度の津波 | |||
2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震:M9.0:最大40mの巨大津波が襲う |
『津波』を伴う大地震は、毎年のように連続して起きてはおりませんが
ある程度のスパンで発生していることが見て取れると思います。
日本国内の地震による『津波』の発生をみると
短くて8年、、、長くて10年、、、この間隔で発生していますね。
今年は『東日本大震災』から10年ということなので、少し気になるデータです。
日本には、いつ発生してもおかしくない状況にある『大地震』がいくつかあり、警戒するよう呼び掛けられてます。
『大津波』も伴うと予想されているので
いつ発生しても対応できるように、日頃から備えておくのが一番ですね。
まとめ
『津波』に備えるために、『津波』の特徴についてお話させていただきました。
いままで知らなかったことや、間違えて覚えていたことはありましたか?
たとえば、
「津波の前には必ず潮が引く」という言い伝えがありますが、それは間違いであり
津波が発生した場所と海岸との位置関係によっては、潮が引くことなく大きな波が海岸に押し寄せる場合もあることを初めて知った方はいませんか?
また、「津波の速さ」や「津波地震」についても詳しくは知らなかった方もいるのではないでしょうか。
地震が起きたときの行動と地震への対策が『いのち』を左右します。
日頃から「この場面ではどのような対応が求められるか」
それを意識しなくても、自然とできるようになるとベストですね。
次回は、『津波』への対応をお話させていただきますので
本日の『津波』の知識を頭に入れたうえで、お話を聞いていただけたらと思っています。
あなたの備えようとする勇気あるその一歩が
かけがえのない『いのち』を救うことに繋がります。
大切な方の顔を思い浮かべ
自分に何ができるかを考え
『防災』をイチから始めませんか?
ここまで読んで下さったあなたはもう一歩踏み出すだけですよ。
自然災害や事故はいつ自分の身に降りかかるかわかりません。
他人事とは考えず、自分自身と大切なひとを守るためにしっかり備えていきましょうね。
最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。
次回は、津波対応『いのち』を守る15箇条を紹介します。
(キャッチ画像:photo AC 様)
photo AC 写真のフリー素材サイト URL : https://www.photo-ac.com/
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